「神楽坂」(矢田津世子)
描かれているのは「昔の女性の生き方」ではない 「神楽坂」(矢田津世子)(「神楽坂/茶粥の記」)講談社文芸文庫 馬淵の爺さんは家を出た。いつもの用ありげなせかせかした足どりが通寺町の露地をぬけ出て神楽坂通りへかかる頃には大...
描かれているのは「昔の女性の生き方」ではない 「神楽坂」(矢田津世子)(「神楽坂/茶粥の記」)講談社文芸文庫 馬淵の爺さんは家を出た。いつもの用ありげなせかせかした足どりが通寺町の露地をぬけ出て神楽坂通りへかかる頃には大...
家父長制に翻弄されている女性たち 「父」(矢田津世子)(「神楽坂/茶粥の記」)講談社文芸文庫 母が亡くなってから一年。父はますます気難しくなり、女中の福にも八つ当たりする。姉は「お世話をしてあげる方」を、家に呼んではどう...
暗い時代に多様性を失わなかった日本文学 「日本文学100年の名作第3巻 三月の第四日曜」新潮文庫 「猫町 萩原朔太郎」詩人の「私」は、散歩の途中で方角が分からなくなり、近所の町でさえ見知らぬ場所に感じる経験を度々...
きわめてつつましやかな「膳」なのです 「百年文庫049 膳」ポプラ社 「茶粥の記 矢田世津子」 亡くなった良人は、 雑誌に寄稿するほどの 食通として知られている。 同僚たちは良人と 美食談義をしては、 空想の中でまだ知ら...
古き時代の良き秋田美人の姿がそこにあります 「茶粥の記」(矢田世津子) (「日本文学100年の名作第3巻」) 新潮社 「茶粥の記」(矢田世津子) (「百年文庫049 膳」)ポプラ社 「茶粥の記」(矢田世津子) (「神楽...
彼女は秋田生まれの秋田美人 「万年青」(矢田津世子) (「百年文庫049 膳」)ポプラ社 笑顔のすてきな福子は ご隠居(福子の夫の祖母)自慢の 可愛いお嫁さん。 しかし他の孫嫁たちは 無理にご隠居に 取り入ろうとしている...